ECMO アイデア探索ワークショップが開催されました!
2021年8月14日(土)から9月4日(土)までの3週間、全工程をオンラインにて
【NPO まもるをまもるECMO アイデア探索ワークショップ】が開催されました!
開催形式はWeb会議。医療従事者+一般という多様性のある参加者、30名が集まりました。
今回のワークショップのテーマとして、
ECMOの結露対策のために、今開発中デバイスの
①温風装置の形状
②設置方法と電源管理方法
についてのアイデア探索です。
ワークショップ開始時に参加者に対してアイデアを出す⽬的の説明が行われ、
ホルダーの形状や電源コンセント、取り付けや管理にフォーカスして
臨床で使いやすいアイデアを出してもらえるように伝えました。
チーム構成としては、ECMOの専門家 2 ⼈、臨床経験のあるファイシリテーター(EVAGrapher)が 1 人、その他の分野の⽅ 3 名程度の合計 6 名でした。
チーム数は、5チーム。
またECMOの専門家からは、臨床現場のECMOの使用方法や自施設の特徴について、
動画で解説をしていただき情報提供いただきました。
ニーズソンとしては、アンケートで協力いただいた 30 施設から収集した 180 枚の臨床現場の
写真から数枚を選んで、evaGraphy キャンバスで「対話型鑑賞」*を実施。
GoogleJamBoard を⽤いて意見を出し合いました。
*「対話型鑑賞」とは、絵画や写真などのアート作品を複数人で鑑賞し、各々の感じる気持ちや発見を思い思いに言語化して、意見交換しあうアート鑑賞方法のことです。
ワークショップにおいては、①自らのバイアス(先入観)に気づく、
②潜在的な課題を「発見」する、
③一人一人の感性を発揮し、チームのコミュニケーション力を高める、
などにおいて、非常に相性の良い方法論だと考え、採用しています。
海外の美術館や教育機関などでは、広く実施されている方法になります。
また、バリュープロポジションキャンバスを使用し、ユーザーの課題だけでなく、
ゲイン(思いもよらない喜び)についても議論し言語化しました。
これにより通常⽤いられるアンケートやヒアリングでは出てこない、
潜在的なニーズやウォンツが引き出せます。
1日目から2日目の発表会までは、3週間の期間を空けました。
この3週間の間に、各グループは、それぞれオンラインでアイデアのブラッシュアップを実施してもらいました。
それぞれのチームで相談しあい、また臨床現場の動画を用いて、理解を深めていただきました。
2日目の発表会に向けて、提出資料は、5分間の動画を作成してもらい、YouTubeにアップ。
2日目は、その動画を流して、プレゼン大会を実施しながら、参加者全員で、更なる意見抽出を行いました。
優勝チームは、
第5グループ「にじいろ」!
ぱちぱちぱちーーー!!
(画像はグラレコより抜粋)
優勝チームには賞品として、似顔絵を進呈させていただきました。
今回の5チームの最終プレゼンでは、臨床現場の現状の工夫や限界点、我慢できるレベルの線引きについても多少把握することが可能でした。
今回、次回の試作に必要なデザイン課題となる項⽬を多数抽出することができました。
今後は、これらのデザイン課題を網羅しながら、臨床現場で実際に使ってもらえるレベルの加温装置を製作していただく予定です