大浦 イッセイ
私は、全ては何らかの構造の中に存在すると考え、常々構造を意識しています。例えば、人は運転免許を取得していれば、車を運転して公道を走っていいというルール。これは人が運転して公道を走ってもいいという現代社会の構造であって、やがて自動運転の社会になった時には、
車が免許証を取得し、人はその車に乗るだけという構造に変わると想像しています。このような当たり前と思っている社会の構造が私たちの周りにたくさん存在しており、時代や条件などの変化に伴いそこに問題が生じた際、それぞれの問題を根本から解決するためには、その構造をどう変えるのか、または、新たな構造を創ってその構造をいかに持続可能にするかが最も重要だと考えています。私は、生涯の活動として、命をまもってくれている方々をまもるためのあらゆる構造を創造し、古い社会のOS更新に繋がる活動をしていきたいと考えています。
西垣 孝行
私は、医療現場で17年間、心臓手術における患者さんの命を直接預かる体外循環技士として、真摯に目の前の命と向き合ってきました。しかし、年々、医療現場は疲弊の一途を辿っており、問題は山積みです。そこで、数年前より医工デザイン融合をコンセプトに医療を越境する活動を始めましたが、医療界と産業界の間に大きな壁を感じてきました。最近では、その壁の正体は単なるバイアス(先入観・偏った見方)であることが多いことに気が付き、医療者と企業の専門家が共創する上で最も重要な作業は、対話することでお互いのバイアスを把握し、あらためて意味や課題を再定義することであると考えています。ただ、それは簡単なことではないため、私たちNPOがその橋渡しになればと考え活動しています。命の現場のプロ達が視野を広げ、医学知識をあらゆる産業が生み出す価値へと繋げられる仕組みを創り、多くの命がまもられる循環型経済の実現を目指して活動をしていきたいと考えています。
2014年、代表理事の大浦が審査員をしていた大阪府デザインサポートプロジェクトの医療・ヘルスケアのコンペティションに、当時、国循の臨床工学技士として医工連携に取り組んでいた代表理事の西垣がエントリーしたことから、まもるをまもる物語は始まった。
デザインサポートプロジェクトとは、大浦と士業の仲間が、奥田監事と村田アンバサダーと大阪府の協力を得て立ち上げた「社会に役立つデザインを知的財産として守りその価値を実装まで繋げる。」というプロジェクトで、まさにまもるをまもるの原点。
これが現在、国が推進する医療機器開発において、医療者の知財が守りにくい本邦の課題にフィットし、まもるをまもるの活動が加速している。
また、奥田監事がスーパーバイザーと自らが講師を務める京都ビジネスデザインスクールで学んだことを活かしながら、大浦と西垣がそれぞれに、医療・ヘルスケアの領域で様々な活動を行ない、「命を守ってくれているあなたをまもりたい。」という想いを言説化。
2015年〜2018年は、経済産業省や医工連携に関わる様々な団体と連携イベントを企画、活動を続ける中、「命を守ってくれているあなたをまもりたい。」という想いに共感する素晴らしい仲間と出逢い、2018年11月28日、NPO法人まもるをまもるを設立し、命を守ってくれている人たちをまもるため、エフェクチュエーション(=できることからやっていく)な活動を本格始動し、現在に至る。
※活動を続ける中でのさまざまな奇跡的な出逢いなどの逸話は随時ブログにアップしてゆきます!
団体名 | 特定非営利活動法人 まもるをまもる |
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事業内容 |
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代表理事 | 大浦 イッセイ / 西垣 孝行 |
理事 | 池田 奈帆美 / 池野 文昭 / 大村 志帆 / 奥田 充一 / 小野寺 友子 / 加藤 博史 / 兼次 眞貴子 / 小柳 智義 / 小寺 敏彦 / 島村 実希 / 大道 礼子 / 中島 教順 / 中谷 日出 / 服部 亮 / 吉田 哲也 / 吉田 美里 |
監事 | 石井 達夫 / 小西 伸幸 |
所在地 | 京都市下京区中堂寺南町134番地公益財団法人 京都高度技術研究所7F |
連絡先 | 050-5534-0999 |
設立認証年月日 | 2018年11月19日 |