まもるをまもる流のフェイスシールド評価&オンライン公開サロンを開催
2020年7月19日(日)、私たち【まもるをまもる】は、「まもるをまもる流のフェイスシールド評価 & オンライン公開サロン」を開催しました!
コロナは災害――。現在でも世界中で、新型コロナウイルスは猛威をふるっています。
「ガウン、マスク、そしてフェイスシールドが足りない!」
そんな医療者の悲鳴にも近い声を聞いた、世界各国の企業や個人は、各々の思いをこめてフェイスシールドを自作し、医療機関や医療者へ届けてきました。これは、世界共助という、まさに私たちが目指す世界でもあります。
しかし…。
私たちはそうした世界の動きを知ると同時に、「医療者のもとへ届けたものが『使えないもの』だった場合、ゴミになってしまう」ということも学んできました。
これは、私たち【まもるをまもる】とスマートサプライとのコラボ企画、医療者に「ちゃんと届ける」プロジェクトェクト から得た教訓でもありました。
そしてある日、「世の中でコロナ対策としてつくられているフェイスシールド、本当に使えるものなんやろうか?」こんな疑問が【まもるをまもる】の中で湧き上がりました。
それなら、【まもるをまもる】流のユーザビリティテスト評価をしてみてはどうか?
こうして急遽、本イベントが開催されることになったのです。
当日は、さまざまな感染予防策を設けて、リアルイベントを行いました。
<感染予防策>
●入管時は、検温+マスク装着+アルコールにて手指消毒は必須
●入管できる人数は、全員で30名まで
●何をするにも、ソーシャルディスタンスを維持すること
当日は、【まもるをまもる】調査員となる医療者・新規事業開発コンサルタント・デザイナーなど8名と、被験者となるサンプルのフェイスシールドを装着して設定したタスクを行う4名の医療者(臨床工学技士、看護師)がご参加いただきました。
設定状況は、「コロナ対応をしていない都内の医療機関のICU」ということで、2グループに別れてevaichigo(再現行為)をスタート。タスクは5つあり、1.新しいフェイスシールドを渡される 2.装着する 3.床の液体を拭き取る 4.防護具を外す(食事休憩のため) 5.消毒作業・保管する までを医療者に行なってもらいました。
実際に医療機関で「感染防護用品」として使えそうなもの、もう少し改良が必要なものなど意見も分かれましたが、驚いたことに「男性と女性で評価が違う」というものもありました。
現在の日本は、毎日のように「過去最多の感染者です」という報道がなされる状況であり、すでに「第2波の中にある」という専門家もいる状況です。
私たちはこのイベントを通じ、「本当に医療現場で必要なものを見極める力」が、製造側にも必要であることを強く感じました。
そのためには、具体的に対象者が誰で・どのような状況・目的で使われるのか? また、どのようなタスクがあり、何を考慮していけばよいか? を事前に観察とインタビューを通して考慮することが大事。
日常生活で、そして医療の現場で医療者が何を思い、何を考えながら行動しているのか、これを正しく確実に拾い上げていく仕組みが必要なのではないでしょうか。
今回は、10種類のフェイスシールドについて、「まもるをまもる流の評価」を行いました。
私たち【まもるをまもる】ではこれからも、可能な限りこうしたイベントを行い、医療者と企業をつなぐ取り組みを続けていきます。