まもるをまもる流のフェイスシールド評価&オンライン公開サロンを終えて 2
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まもるをまもる流のフェイスシールド評価&オンライン公開サロンを終えて 2

2020年7月19日(日)、私たち【まもるをまもる】は、「まもるをまもる流のフェイスシールド評価 & オンライン公開サロン」を開催しました。
このイベントを通じ、何を考え、何を伝いたいと思うのか、【まもるをまもる】代表理事 西垣孝行氏からのメッセージです。





まもるをまもる流フェイスシールドユーザビリティ評価を行った経緯と今後

4月18,19日に実施した「コロナ対策ニーズソン」では、私たちの呼びかけに相当な数の医療従事者と企業が反応しイベントに参加してくれました。参加者の行動力は本当に素晴らしく、イベント後には、様々なプロジェクトが立ち上がりました。連日連夜、Zoom会議が行われるなど、本当に感謝しかありませんでした。

当時は、医療現場だけでなく、介護現場をはじめとする人と人が触れ合うあらゆる場面にフェイスシールドが足りていない状況でしたので、フェイスシールドだけでも5社程度の相談があり、それぞれの企業ができる範囲で取り組んでいるのが分かりました。
我々が2010年から取り組んできた医工連携のノウハウが、コロナ禍の災害対策として活かせるはずでしたが、フェイスシールドが必要なユーザーは臨床業務が忙しく、どちらかというと医療従事者によるニーズドリブンというより、企業主体で一定の機能を持ったフェイスシールドをできる範囲で製造して届けるというテックプッシュの流れが完全にできてしまっておりました。

私自身、過去にParashieldの商品化を経験しており、多施設の医療従事者からアイガードの現場について写真とコメント、ヒアリングを実施し、客観的に現場が理解できるよう情報収集を行っていました。まさにこの経験が、evaGraphyの誕生に大きく影響したわけです。
コロナ感染拡大の第1波は、日本人の真面目さによって収束に向かい、なんとか医療崩壊を免れました。
しかし、すぐにでも、第1波により学習した失敗を社会全体で共有し、第2波に備える必要があると強く感じています。
フェイスシールド一つとっても、ユーザー中心ではありません。ユーザーが利用しない場合、皆さんの努力は無駄になり、作られたモノは、医療現場でゴミになってしまいます。

 

コロナに長期間立ち向かうには、災害時のテックプッシュではない、医工連携のノウハウである「医工デザイン融合」を詰め込んだ、本来あるべき、医療界と産業界で共創する仕組みが必須と考えています。
社会全体でコロナ禍に立ち向かう仕組みを作るために、第1波で実践したプロトタイピングを含めた代替品をかき集め、ユーザビリティ評価を行い、第2派に向けて情報共有できる準備を行う必要があると考え、本イベントを緊急的に開催しました。

本イベントにより得られたことは非常に大きく、我々の仮説はある意味正しかったことが証明できました。各企業にはご協力いただいているので、全ての情報を公開することはできませんが、多数のフェイスシールドを横並びに検証することで、医療従事者と企業の現状のディスカッション方法には一定の課題があることが明確になりました。またevaGraphyから導き出されたフェイスシールドの評価項目は、開発初期に各企業に提示すべきであることも示されました。

今後、evagraphyの活用と、医療従事者と企業のディスカッション方法の質が上がれば、商品化の効率が改善され、またどこの製品をどこに届けるべきかという根本の課題にも対応できるようになると想像しています。

 

今はまだ一定の機能しか果たさないevaGraphyのプラットフォーム機能ですが、医療を産業界全体で支えるには、無くてはならない仕組みであると、改めて強く感じました。
皆さんには、引き続き、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。