看護のためのアート観賞イベントを行いました!
2021年8月3日(火)、zoomにて「看護のためのアート鑑賞」イベントが行われました。
こちらは、2021年2月に開催されたWorld Cancer Week 2021(主催:CancerX)における
「課題発見」から派生したワークショップ型の勉強会で、mamoru2がコラボをしました。
https://cancerx-blog.blogspot.com/2021/01/cancerx-with-npo.html
今回は主催CancerX課題発見チーム、そしてmamoru2も共催となり、
代表理事の大浦イッセイと西垣孝行が前回に引き続き登壇メンバーとなりました。
登壇者の他4人も、医療従事者に加え、アーティスト、ファッションスタイリスト、
写真家としてそれぞれのフィールドで活躍されている個性溢れるメンバーです。
アート鑑賞ってどんなことをするの?
アート鑑賞(VTS=Visual Thinking Strategies)とは、
絵画や写真などのアート作品を複数人で鑑賞し、各々の感じる気持ちや発見を思い思いに
交換しあうことで、自らのバイアス(先入観)に気づき、
「発見」をし、同時にコミュニケーションを深める行いです。
海外の美術館や教育機関などでは積極的に行われている所が多くあります。
今回は、このVTSを最終的には医療現場の写真を用いて行うことで、
現場では当たり前となって見過ごしている「違和感」を深掘りするところまで行います。
いざ、VTS(Visual Thinking Strategies)!
こちらの画像は、今回の会の様子を描いたグラフィックレコーディングです。
まずはじめにブレイクアウトルームに分かれて簡単な自己紹介を行なったのち、
数多くのVTSを国内外で行なってきた主催者の一人、
手嶋 州平さんのレクチャーによって、VTSの方法を教わりました。
VTSの方法として簡単に述べると、絵や写真などの芸術作品を1分ほどまずただ眺めます。
その後、参加者同志で感じたことを話しあい、意見をじっくり聞き、
その意見を踏まえてまた感じたことを話します。
手嶋さんいわく、「求められているのは正解ではない」ので、参加者がそれぞれが思い思いに
感じたことや気づきを述べあい、自分が考えもしなかった意見がたくさん出てくる体験を
参加者同士で共有しました。
また今回は3つの鑑賞作品のうち、最後に病院内の写真を使用しました。
普段は何気なく通りすぎているただの廊下の写真なのに、
こんなことまで気づくの?!という面白い見解がたくさん溢れ出しました。
まさにバイアスがボロボロとこぼれ落ちる感覚で、終了後には参加者からも
「あっというまの時間」「とても面白かった」という声を数多く聴くことができました。